二胡について

二胡の魅力

二胡の魅力

中国伝統民族楽器のひとつである二胡。
二胡の魅力は、心の奥に深く響き渡る独特の美しい音色を豊かに表現できる楽器であるということです。
二本の弦だけのシンプルな楽器であるにもかかわらず、人の心を癒す繊細な音色を奏でます。
この十数年で二胡の音はテレビやCM、映画音楽に使用されるようになり、
また二胡のCDも多く発売され、あちらこちらで美しい音色をよく耳にするようになりました。
近年では中国の伝統民俗音楽ばかりでなく、クラシックやポピュラー音楽も演奏されるようになり、二胡の新たな魅力を生み出し続けています。

二胡の起源

二胡の起源

弓で、弦をこする楽器の一種で、2本の弦の間に挟んだ弓で弾く擦弦楽器です。
中国語読みで、Erhu(アルフー)と発音します。
棹、琴筒、糸巻きは、紫檀、黒檀、紅木などの硬く密度の高い木材が使われます。
琴筒はニシキヘビの皮で覆われています。弓は竹と馬の尾毛で作られています。
弦の振動が皮の中心部におかれている駒からニシキヘビの皮に伝わり音がでます。

二胡の起源2

擦弦楽器の発生は紀元前のインドあたりと言われています。
その後アラビア半島に広がり演奏されていたようです。
イスラム文化の東西への発展にともない、
擦弦楽器は西へ東へと形を変えながら広まってきました。
西へ広まったものがヴァイオリンです。
三弦系がインドや東南アジア・日本に、二弦系が中央アジア・中国に広まりました。
二胡の「胡」とは、「北方異民族」や「西方異民族」を指す言葉で、シルクロードを通って伝来したというのが現在の有力説です。

二胡の起源3

中国に擦弦楽器がはじめて登場するのは唐の時代と言われています。
この頃はまだ地にねかせた弦楽器を棒でこするという、現在の二胡とは随分違ったスタイルだったそうです。
宋の時代に楽器を立てて弾くスタイルになり、竹のスティックでこすり音を出していたそうです。
元の時代に弓を用いた二胡が登場し、中国全土に広く広まってゆきました。
第2次世界大戦後ごろから改良が進み、伸びたり切れやすいかった絹の弦から、音が大きく出る金属弦が用いられるようになりました。

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